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あおいけあ日誌
神奈川県藤沢市で福祉サービスを提供しております「株式会社あおいけあ」のブログです。
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〜最終章〜
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     主を失った部屋に足を踏み入れる。

    そこにスーパーKさんの姿をもう見ることがないことに実感が湧かない。

    平成23年6月15日、午前8時過ぎ〜9時前の間に、スーパーKさんは、97歳と7カ月あまりの人生の幕をおろした。

    最期の瞬間は誰にも見せなかった。Kさんらしいと思った。

    長男のFさんY子さんご夫妻が見え、続々と出勤以外のスタッフが集まった。

    みんながお顔を拝見する度、うわっと涙する。
    それぞれの思いを口にし、安らかなお顔に安堵し、最期の苦しさを乗り越えたことを労い、涙がひとしきり治まると、FさんY子さんご夫妻とKさんの思い出話しをした。

    アカデミー賞作品映画『風と共に去りぬ』の主人公・スカーレットオハラ並みの激しい気性で、最初の結婚に至る過程までもが、ほぼ、映画と重なる事実を振り返り、改めて、最期の最期まで気丈だったKさんのすごさをみんなが讃えた。

    ご利用者さんも、お線香を焚いてお別れをした。

    スタッフが薄化粧を施したお顔は、ずいぶんと頬がやせこけてしまったものの、元の玉子型のきれいな面長の顔立ちの面影を残しており、とても綺麗なお顔であった。

    そして、昼過ぎに、みんなに見送られてホームを後にした。
    (スタッフIと私は、他事業所のレク企画の日で、このお顔を拝見できず、お見送りにも立ち会えなかったのが残念なことだったが・・・)

    思いもよらず患った「認知症」という病気を抱えながらも、10年あまりもの長い年月、記憶の闇の中をもがき、さまよいながらも懸命に生き抜いた・・・人として「生きる」ことの真摯さというのでしょうか・・・
    ただ必死に生きた、その姿に畏敬の念を抱かずにはいられません。
    (私の頭では、こんな表現しかできないのですが・・・)

    「あの世に行ったら、ヨイヨイ(両手をお化けのように胸の前で揺ら揺らさせながら)で、毎晩、酒を飲みに来たよぉ〜、って、出てこようか!!!」って、元気な時には、冗談で言ってましたね。
    そして、スタッフに「本当〜、Kさんなら出てきそうだよねぇ〜。そうしたら、いっぱいやろうね」なんて笑って話していましたね。

    もう会えないことは、寂しいです。

    けれど、姿形がなくなってしまっても、こうして一人ひとりの心に大きな贈り物を残してくれるのですね。

    手足の指が紫色がかり、じんわり冷たくなり始め、少しずつ硬くなり始めるその肌に残った温もりと、心に残して貰った物を大切にしていきます。

    きっと、ずっしりと心の中に太い幹として根を張り巡らせ、この先「生きる」ことの道標になってくれるのではないかと思います。

    本当の思いを知る由もありませんが、こうして、感謝の気持ちを抱く者がいる事実が、少しでも心を軽くし、安らかに眠られますように。

    ありがとうございました。
    グッドバイ







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